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七部咲きの桜の中、駿府城に攻め寄せる徳川勢。
「無粋なものよ・・・」
と、言う。
およそこの場に相応しくない、落ち着き払った声。
「せめて・・・八部咲きまで待てぬものか・・・」
海道一の弓取りと謳われた、今川義元の声である。
永禄二年二月。駿府城は徳川勢に囲まれ、もはや落城は避けられぬ状態にあった。
奥の間において格子から外を眺める義元。
春とは名ばかりの冷たい風。だが、今はそれが心地よい。
風は時折桜の花を運び込む。頬をかすめる桜の花に、何故か安堵した。
「御館様」
義元の思いを断ち切るかのように、朝比奈泰朝が言う。
「お逃げ下され。我ら一同今川家の名を汚さぬよう、最後まで戦いまする」
今川家一の槍働きと言われるほどの名将である。その言葉は有無を言わせぬ迫力がある。
「幸い当家は相州北条家とは縁がございます。さればすぐにでも小田原へお逃げあそばされますよう・・・」
葛山氏元が続く。彼の本領は駿河東部であり、北条家の動きには敏感である。その彼が言うのだから、ある程度の伝手があるのであろう。
朝比奈と葛山。
どちらも今川家における重臣である。彼らの言葉の意味するところは大きい。
(だが・・・)
と、思う。
義元の見つめる駿府城の桜。その下に人影が見えた。
時折月明かりにきらめく刃。そして鎧。
三の丸が落ちるまでそう長くは無い。
しかし彼らは逃げる様子も無く、ただ何かを待ち続けていた。
(・・・捨てられぬ)
駿河、遠江、三河の三国を手中に収め、天下を狙った男。
(何故・・・)
戦国。情けは無用である。
彼自身が一番良く知っていることであった。だが、情が湧いてくる。
(わしに・・・天下人の器量は無いな・・・)
すでに不惑を過ぎている。今更何を迷うのか。
自分自身に問いかけ、やがて彼は重い口を開いた。
「今川家は・・・あの桜のように千年も二千年も栄える家・・・」
視線を諸将に移し、続けた。
「だが、それも我らを支える者達があってこそ」
愛おしむように家臣達を見る。
「行くぞ、皆の衆」
愛刀「宗三左文字」を手に取り、スラリと抜く。
兄を追い落とし手に入れた駿府城。その祝いにと甲斐の武田信虎から贈られた。
これまで幾度か抜く機会があった。
彼の剣術の腕前もあるのだろうが、面白いように斬れた。
だが、未だに刃こぼれ一つ無い。
妖刀、と呼ぶに相応しい刀。
「今川家の戦振り、しかと三河の田舎侍に見せてくれようぞ」
家臣一同、平伏した。
えぇ・・・全く以って意味はおじゃりませぬ・・・
コレは確か今川家滅亡時に、知人との間で楽しむために書いたシロモノにて・・・花の舞う駿府城におじゃった際、妄想が膨らみ・・・友人を弄る目的で書き始めたら、自然と今川家の者の名が浮かんでは消え浮かんでは消え・・・結果、皆の散り際を適当に書き連ね・・・友人と話をした次第・・・
ソレはもう面白いもので・・・
○○さんなら最後に笑顔で散ってくれそう
△△さんは・・・絶対に何人か道連れにするハズ
こう・・・印象と申しましょうか・・・当時は今川家の人も多く、ソレはもう麻呂の妄想を十分に満足させられるだけの数が・・・
いやさ、急にかような駄文を出したのには個人的な訳がおじゃりましての・・・
PC内の整理と申しましょうか・・・イロイロ探っておじゃりましたら、このような遺物がチラホラと出ておじゃりまして・・・
最近日記が薄い故、こうして何とかページと申しましょうか・・・厚みがおじゃるように見せかけるとゆー技で・・・
何より麻呂の妄想で書かれたモノの一部なれば、こう・・・今川家の紹介と申しましょうか、御所様の愛刀の由来もコソッと出ておじゃりますし、このような場所に来る変わり者の・・・あいや、麻呂の理解者の方々なれば、今川家に興味がおじゃりましょうと・・・
下手の横好きと申すか、妄想の塊にて・・・ソレこそ永禄2年に上のようなコトはおじゃりませぬし、何より御所様のおじゃる駿府城を攻めた者などおじゃりませぬ・・・
あぁ・・・お気付きの通り、一般人(PC)名前が出てくる場所は出しておじゃりませぬ・・・こう・・・散り際が綺麗な方もおじゃれば、あまり・・・こう・・・のぅ?
ソレにホレ・・・描写と申しましょうか、斬り合えばどちらか命を落とすもので・・・ソレは決して「キレイナモノ」ではおじゃりませぬし、糞尿は勿論・・・地に還る第一歩でおじゃれば・・・えぇ・・・表現がその・・・えぇ・・・
まぁ・・・ウダウダ申しておじゃりますが、ただ「基本的に麻呂日記では個人名を出さぬ」とゆーことと、「こっぱずかしい」とゆーことで・・・
昔の麻呂日記では絶対に出せぬ内容での・・・訪問者の少なさがおじゃる故、安心して偽造・・・あいや、日記の量を増やせると・・・
今更なれど、麻呂の日記をコピーしたりせぬようにの・・・まさかするような者などおじゃりますまいが、念のためハキと申しておきます故・・・
そうそう、先日の「マキ」のつづき(?)でご連絡した来月の件・・・とりあえず奇特な1名がおじゃりました・・・
しかし家康の手勢1000を道連れにした心意気、さすがと賞賛せざるを得ない鬼神のごとき奮戦であった…あの田舎狸めもさぞ肝を冷やしたであろうな。グリーンは氏真様の側に控えて井伊の子倅をひとまず退けたか…さすがだな。
わが烏丸隊も後れを取るわけには参らぬ。ふむ、あの鹿角の兜…まさしく本多忠勝か‥かの古狸めに一太刀浴びせられぬのは口惜しいが相手にとって不足なし、武門の誉れ、今川の意地を見せてやるとしようか。
三冬よ、援軍に駆けつけてくれたその心意気は買うがお前は北条の家老であろう。そもそも氏康公から此度の合戦で徳川の実力を測る任も帯びていることも存じておる、なにもここで一族郎党が朽ち果てることもあるまい。氏康公に忠勤を尽くし北条家の名将として後世に名を残すことでお前の口から、私の義元公への忠節、否、こたびの戦いに参戦した全ての今川将兵の生き様…語り伝えて欲しいのだ。
三冬「お兄様、しかし…」
くどいっ!さっさとゆかんか!赤鳥の旗を背負わぬ者はここえは邪魔だっ!
三冬「……かしこまりまして…御免」
さて、本多忠勝よ、楽にこの陣を突破できるともうなよ…わが首級と引き換えなのだ、それ相応の代価は払ってもらおうっ!
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ノリで作ってみました、めっさ恥ずかしいです…
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marogojo@hotmail.com
までよしなにの・・・
無論病原菌等はご遠慮しておじゃる
あぁ、ソレからお約束・・・
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